目次
はじめに
マーケティングという言葉を聞いて、聞いたことはあるけれど具体的にどのような意味か、どのような行為でどう行うものなのかよく分からない人も多いと思います。
この記事はマーケティングや4P等、基礎用語の意味から具体的なマーケティング戦略立案手順などを解説していきます。
マーケティングとは【歴史とはじまり】
マーケティングとは何でしょうか。
経営学で有名なピーター・ドラッカー氏によると、「マーケティングの目的は販売を不要にすることである」と説明されています。
つまり、世の中(顧客)ニーズを理解し、製品やサービスが一致すれば販売せずとも売れるという考えがマーケティングであるといえます。
その誕生は19世紀に遡ります。
当時のアメリカでは産業革命と鉄道技術の発達によって大量生産と販売網の拡大が可能になっていました。
そこで効率よく市場で販売する方法として生まれたのがマーケティングという概念です。
マーケティング手法の種類
このようにして生まれたマーケティングの概念ですが、マーケティングの神様と呼ばれるフィリップ・コトラーによると19世紀から現在に至る間にマーケティングは以下のような4つの段階を経て変化してきました。
そして、1.0→2.0→3.0→4.0の時代の変遷に合わせ、その時代に適合した様々な方法論が提唱されていきました。
具体的な方法論は下記にまとめ、随時更新していきます。
マーケティング戦略の具体的な立て方
マーケティング戦略は上図のような手順で立てることが出来ます。
①調査
まずは、マクロの視点とミクロの視点から会社の置かれている状況を分析します。
調査で効果的なフレームワークには以下のようなものがあります。
フレームワークを使って社内外の環境を分析することで自社の強みや弱み、自社にとっての脅威や他者と比較した時の優位性等が分かります。
優れた分析は効果的な戦略立案に繋がります。
②who(誰に)
自社にとっての顧客を選定するプロセスです。
市場という大きな塊を年齢や性別等様々な切り口でニーズ毎にMECEに分解します。
MECEとは「Mutually Exclusive collectively Exhaustive」の略で「モレなく、ダブりなく」という意味があります。
例えば、年齢という切り口で男性を区分したとして、仮にどの年齢層でも同一の価値を求めていたとすればその切り口は効果的とは言えません。
居住地域等、別の切り口で分解する必要があるかもしれないです。
セグメンテーションが終われば、規模感や他社の市場占有率等を考慮してターゲットを絞ります。
③what(何を)
他社と比較した時の自社が与える「価値」のポジションを決めます。
自社ポジションの決定は具体的なサービスや商品の開発方針にも関わります。
以下のフレームワークや方法論が一般的にはよく用いられます。
④how(どのように)=4P
次は具体的にどのように自社の価値を提供するかを決める段階です。
そこで使われる4つの要素を示すのが4Pです。
具体的には「製品(product)」「価格(price)」「流通(place)」「宣伝(promotion)」の4つの頭文字をとって4Pと呼ばれています。
マーケティング1.0(1960年代)の時代、アメリカのマーケティング学者ジェロム・マッカーシーによって生み出されました。
前回までのポジショニングで提供する価値が決まれば、その価値を届けるための手段としての「製品(性能、大きさ、ブランド、サービス等)」「価格」「流通(流通チャネル、輸送方法等)」「宣伝」を具体的に決めていくのです。
➄実行
ここまで出来れば、目標値を設定して計画を実行します。
もちろん、ただ、実行するだけでなく、効果を測定し、改善していくことが求められます。
計画の実行と改善には以下のようなフレームワークが用いられます。
最後に
今回の記事は、具体的なマーケティング方法論や分析手法は紹介せず、マーケティングの概念や戦略策定の流れを俯瞰して解説しました。
具体的な方法論や分析手法は別記事でまとめていこうと思っております。
この記事が何か少しでもお役に立てると幸いです。
最後まで読んでいただき有難う御座いました。